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  • 最新パーツでオール電化プラスαカスタムをBoschSmartSystem搭載新型Rail9.7に施してみた

    2023年10月16日by 西村大助

    2020年01月日本への流通が始まった最初のモデルから eMTB Rail 9.7 に乗り始め、この2023年モデルがマイバイクとしては3代目。今回もまた「オール電化」を施しましたので早速ブログにいたしました。↓こちらがそのバイク。

    2023年モデル Trek Rail 9.7 で、ライドに出かけた時の写真

    商品ページはこちらから↓
    https://bike-plus.work/collections/trek-rail-series/products/trek-rail-97-gen-4

    カスタム内容をご紹介する前に少しだけ Bosch Smart System の感想をお伝えしたいと思います。


    Bosch Smart System を実際に使ってみた感想

    2023年モデルのRailは、話題の Bosch Smart System(紹介ブログ) を搭載し前作より確実に不自然さ(唐突なモーター駆動感)が排除され、より自然なペダリングフィール(ノン電動アシストバイクのペダリングフィール)に近づいていてかなり完成度の高いモデルとなっています。

    先代のRailで走ったことのあるルートを最新Railで同じようにトレースしてみてそう感じました。ほぼずっとターボモードでのライドだったにも関わらず電動アシスト感が限りなくゼロに近くてびっくりしました。音が劇的に静かになったこともあわさり、eバイクであることを忘れそうになるくらい自然です。

    バッテリー容量も500Whだった初代My Railと比較すると1.5倍の750Whに大容量化され出掛けた先でのバッテリー切れの心配が減り、長い距離のライドも安心して楽しめるようにもなっています。体重が重〜い私でも。

    そんな進化した電動アシストマウンテンバイクの Rail 9.7 2023年モデルに、先代と先々代同様に最新の電動系パーツを使って「オール電化 +α カスタム」を施したわけです↓

     


    3代目オール電化Rail9.7のカスタム内容

    バイクプラス所沢店の初代「オール電化カスタム」は、その界隈でちょっぴり話題になったそうで、それ以来Trekバイクに限らずeMTBのカスタムの依頼をちょいちょいいただくようになりました。遠方からわざわざRailを買いに来てくださった方も。ホント有り難い限りです。この場を借りてお礼申し上げます😭
    eMTBそのものはもちろんeMTBのカスタムにご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。

    それでは、最新電動パーツによる「オール電化プラスαカスタム」の中身をみていきましょう。もちろん今回の目玉は問答無用で Eagle AXS Transmission(搭載しているマウンテンバイクはこちら) です。 

     


    SRAM Eagle AXS Transmission ワイヤレス電動変速システム

    ディレイラーハンガーが不要になって、リアエンドを挟み込む形状で車輪軸に直接リアディレイラーを固定するという今までになかったスタイルのワイヤレス電動リアディレイラー。

    見るからに頑丈そうですよね。

    ハンガー曲がりというトラブルよ、さようなら

    Transmisson 発表時にリアディレイラーをぶっ叩いたり、踏んづけたりしても全然曲がらないという動画が大きな話題となっていました。驚きましたねあれ。eMTBは立て掛けた状態からコテっと右側に倒れるだけでディレイラーハンガーが少なからず曲がってしまいます。ロードバイクと違い車重が重いからです。その繊細なハンガーがなくなったということはライド中の不安が一つなくなったと言えます。

    ちょっと寂しいですが、性能を引き出すのにもはや熟練の技は必要ない

    スプロケットとリアディレイラーが同一軸にアラインメントされている...なんかいいですよね。変速性能の良し悪しに影響を与えるアラインメントの精度が約束されているってことですから。ハンガー修正、Bスクリュー調整、ハイロー振り幅調整など繊細な調整を施す必要がなくなりました。インデックス調整をちょっとやるだけで済むので、ほぼポン付けです。

    みるからに頑丈

    XX SL は非対応ですが、XX 及び XO は、リアディレイラーもカセットスプロケットもチェーンもチェーンリングもeMTB対応となり強大なトルクにも耐えられる作りになっています。みるからに頑丈です。

    コントローラーの操作性が格段に上がった

    手元のコントローラーは取り付け位置の自由度が高くなったので好みのセッティングを出すのに少し戸惑いますが、前作よりかなり操作しやすくなりました。正直申しますと最初はこれイマイチだな...と思っていましたが位置がキマった今は大好きです。

    変速性能がそれはもう劇的に良くなった

    もう過去の話ですが私は SRAM Eagle AXS の変速性能は正直言って最善の選択ではないと思っていた時代がありまして。ずっと SHIMANO Di2 一択で生きてきました。が、4、5年前にちょっと前転しただけでシフターが壊れてしまったことがありまして。その時に、SRAMのAXSだったら位置的に路面にヒットしにくい構造なので壊れなかったかも...と感じてしまった上に、Sram の Ian Wang さんがご来店され色々とお話を伺って以降 SRAM を使うようになりました。

    ワイヤレスである点は Shimano よりいいと思ってはいたのですが、使用上問題ない範囲ではあるもののどうしてもガサツな変速システムという印象(失礼)が拭えずにいる(いた)のが SRAM への率直な感想でした。

    具体的に言うと、シフトアップもダウンもペダリングトルクをかなり抜かないと「ガガガッ」っとか「ガッ」「ガキンッ」という大きな音と衝撃を伴いながら変速する時が多く、そんな変速のソリッド感が個人的に好きではなかったんです。

    それが新作では格段に私好みになりまして。比にならないレベルで静かに滑らかに確実に変速するようになっています。激坂を登っている時にペダルを踏む力を以前ほど抜かずにシフトチェンジできるようになったのは嬉しいポイントです。

    Eagle Transmission は、ハンガーがなくなったことで個体差を調整に反映させる手間や馴染みなどの調整の狂いがほぼ発生しなくなったことに加え、シフトアップもダウンもトルクがかかった状態での変速が格段にやりやすくなっている。正直かなり高いですが価値ありです。とってもいい感じです。夢のようなコンポです。

     


    Rockshox Reverb AXS ワイヤレス電動ドロッパーポスト(商品ページ

    こちらは前のRailでも使っていますが、ポスト径が太くなった2023年Rail9.7用に太いタイプを新調しました。150mmというロングトラベルでも剛性や耐久性が格段に上がったのだろうと思います。変速システムと同様にワイヤレスでスッキリ簡単に取り付けができます。

    電池がリアディレイラーと共通利用できる

    SRAMのAXSリアディレイラーとバッテリーが共通なのがいいところです。リアメカもドロッパーポストもちっちゃなバッテリーだけ取り外して仕事中にデスクの隅っこで充電できるのも実に便利です。SRAMグループ、最高です。

    🔗 お求めはこちらから
    https://bike-plus.work/products/rockshox-reverb-axs

    力のいるレバー操作ではなく、力を必要としないスイッチ操作

    ロックショックス リバーブ AXS の手元コントローラー

    ドロッパーポストは左手親指で操作しますが、関節に優しい方向で力を入れてプッシュしてレバーをしっかりとストロークさせないと操作できないワイヤータイプとは違い、スイッチを軽くちょっとプッシュするだけで「シュポッ」と動作してくれる。しかも無線で。最高です。

    ブラウン管テレビの摘んでグッと引っ張ったりグッと押し込んだりする電源スイッチの煩わしさと液晶テレビのリモコンスイッチ程の違いがあります。

    リバーブAXSのコントローラーはもちろん位置セッティング次第ですが、ハンドルの持ち方をさほど変えなくても軽い力で操作できます。摩擦がありどうしても引きが重くなるワイヤータイプではそうはいきません。レバーをプッシュしやすいようにハンドルをいちいち持ち変えるのはトレイルでは煩わしいし危険なんです。

    何よりも先にアップグレードしたいパーツ

    ワイヤレス電動ドロッパーポストは高価ですがカスタムして一番満足度が高いパーツではないでしょうか。個人的には絶対に手放せないアイテムです。ホイール、ハンドル、ステム、コンポ...ライドの質をあげるために色々カスタムできる部分がありますが、何よりも先にワイヤレス電動ドロッパー「Rockshox Reverb AXS」です。皆さんもぜひ。

     


    Supernova M99 Mini Pro 25 eバイク用フロントライト(商品ページ

    以前は Busch & Muller(ブッシュ&ミュラー)のeバイク用ライトを使っていたんですが(当時のブログ)、今回所沢スタッフに勧められるがままに装備したのがこのライト。前回同様にBlendrパーツを若干加工してステム正面に最短距離で位置するように取り付けてあります。

    eバイクバッテリーから給電可能

    一般的なライトのバッテリーは容量が小さいので毎日通勤で使用していると充電の頻度がハンパなく多くなります。他のスタッフに聞くとほぼ全員が全然苦にならないみたいなんですが、私はちょくちょく充電するのを忘れてしまうことがあります。

    そういう意味では、eバイクの大容量バッテリーから給電できるライトというのは私には必須アイテムになるわけです。

    今のところ年に一回くらいの頻度でうっかり通勤中にeバイクバッテリーの電池切れを起こしますが、ライトのバッテリー残量を毎日気にしてなければならない状況からすると、750hwの巨大バッテリーはある意味天国です。

    eバイクコントローラーでオンオフできる

    このライト、eバイク用コントローラーでスイッチ操作ができるので、ハンドルから手を離してライトのスイッチを入れる必要はありません。地味に便利です。

    モード切り替え用の「+」ボタンを長押しするとライトが点灯します。

    Smart System のコントローラーは前モデルよりも格段に操作性が上がったので、ハンドルを握ったまま親指でスイッチ操作ができます。コントローラー形状もメリハリがついたので慣れると目視しなくても指で触ってスイッチ位置がわかるようになります。実にスマートです。

    ハイ/ロー ビームの切り替えが手元スイッチで簡単

    右手親指位置にハイビーム/ロービームの切り替えスイッチを配置できるのがこのライトに惹かれた理由の一つです。ハンドルから手を離さずに簡単に切り替えできる夢のような機能です。シフトコントローラーに干渉しない位置に設置できるのも非常に満足しています。

    この写真のようにライトマークが青白く光っている時はハイビーム。

     


    Shimanoの油圧ディスクブレーキ

    標準ではSRAMのミネラルオイル使用の油圧ディスクブレーキが搭載されて来たんですが、数回使ってみたもののあまり好きにはなれず、使い慣れたブレーキに速攻で交換しました。

    レバーのセッティングやタッチ、効き方が違うブレーキに慣れようとすることや新しいモノを使ってみたいという好奇心よりも、ブレーキは慣れを優先しました。上位グレードはいつか本腰入れて使ってみたいとは思っているんですけどブレーキに関しては私かなり保守的かもしれませんね。

    最大のお気に入り部分はここ!

    レバーを握った時に指のかかりが良く、取り付け部からたわみが少ないこのShimanoレバーはお気に入りです。 下の写真の緑線で囲った部分なんですが、

    クランプ部分とは別にレバーの支点部分にちょうどハンドルとのつっかえ棒のような部分があるため、レバーを握っても全く本体がたわまないんです。4ポッド用のレバーだけについているんですかね?  これがものすごくいい働きをしてくれています。

    タッチにたわみが影響しないというか、たわみがないおかげでタッチがわかりやすいというか。とにかくレバー操作感から「たわみ」が除外されているのがいい感じです。

     


    CushCore タイヤインサート

    ライド中に小さな穴が空いてしまい、路面のギャップで圧が加わるたびにシーラントがプシュッと吹き出ながら空気が抜けていってしまうような、空気圧が下がりまくっていくような状況はもちろん、高速ダウンヒル中に大きな穴が空いてしまい急激にベコベコになってしまうような場合でも、クッシュコアプロ(商品ページ)を入れていればタイヤが完全にベコベコになることはなく、ボロッとタイヤがリムから脱落する可能性はほとんどありません。

    通常の低圧時でもサイドウォールがリム打ちするほど潰れる心配もなく、トレッド面だけがしなやかに路面に追従してくれます。乗り心地やタイヤのグリップを高めてくれるので、バイクコントロールもブレーキコントロールもスキル不足を思いっきり補ってくれるナイスなパーツです。

    クッシュコアを装着すれば、ライドをより安全に楽しむことができるわけです。初心者や週末MTBerにおすすめしたい保険のようなアイテムです。

     


    fi’zi:k Terra Aidon eMTB用サドル

    フィジーク テラ アイドン eMTB用サドル

    2代目から使っているフィジークのフルサスペンションeMTBでオフロード走行するのに特化して開発されたサドル。超お気に入りです。「いいサドルないかなー」とモヤモヤしていた時にこのサドルが発売され、速攻で飛びつきました。

    eMTBは従来のMTBよりもサドルに座っている時間が長くなるため、かつて経験したことのないほどお尻の痛みが発生しやすい乗り物です。それゆえロードバイク並みにサドル選びが重要になります。

    このサドルはペダリング時の快適性を高めるための独自開発パッドを採用し、軟部組織の圧迫を軽減するための穴もデザインされています。またその穴にはトレイルでの泥はねによるお股の濡れや汚れを防止するためのマッドガードも装備されています。

    さらに凄いのが重たいeMTBを持ち上げやすいようにサドル後方裏側に指を引っ掛けるグリップを備えていることです。車載する時やバイクを起こす時、向きを帰る時、バイクスタンドに引っ掛ける時などなど、とにかくこれが便利。eMTBにとってはこの取手は必須アイテムではないでしょうか。

    サイズは145mmと160mmの2種類あるのですが、正直そのちょうど真ん中くらいの幅が欲しいんですよね。作っていただけませんかね? 

     


    最後に

    以上が「オール電化プラスαカスタム」の代表的な部分になります。ホイールもタイヤもステムもクランクもペダルも...実は全てカスタムしてるんですが、無駄に長くなるだけですので割愛します。

    今回ご紹介したカスタムパーツだけで結構凄い金額になりますが、一つ一つがeMTBを楽しむのならやっておいて損しないカスタムです。優先順位を決めてカスタムしてみてはいかがでしょうか。お気軽にご相談ください。

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    この記事を書いた人

    BikePlusのスタッフ・専門家として、日頃の接客や実体験をもとに記事を執筆しています。

    西村 大助(Nishimura Daisuke)

    西村 大助(Nishimura Daisuke)

    バイクプラス共同創業者ショップ経験30年、MTB好き歴38年

    1980年代後半にMTBに熱中し、アルバイト時代に老舗アウトドアブランドの自転車売場を担当。この頃に自転車整備士資格を取得し、本格的に自転車業界でのキャリアを歩み始める。2000年には外資系アウトドア専門店で専任メカニックとして勤務。その後、国内大手アウトドアメーカーの直営店で自転車売場を担当し、自転車取り扱い店舗拡大のためのスタッフ育成や販売体制の基盤づくりに貢献。 2003年には米国バーネット・バイシクル・インスティチュートへ留学し、体系的な整備技術を修得。帰国後は専門誌での記事連載やメンテナンスDVD出演などを通じて情報発信にも携わる。2007年にバイクプラスを共同創業し、全7店舗の立ち上げに関わる。 現在はオンラインストア運営やブログを中心に活動し、「専門性は高く、でも初心者にとって敷居は低く」を信条に、自転車のあるライフスタイルを提案している。

    専門/得意分野

    • マウンテンバイク/ロードバイク/クロスバイク/eバイクの販売整備およびeMTBのカスタム
    • 米国メカニックスクールで学んだ体系的な整備技術
    • ショップ運営とスタッフ育成
    • サイクリング文化の普及活動
    • e-MTBでのトレイル/グラベルライド/キャンプ

    保有資格

    • 1997年 自転車組立整備士合格
    • 1997年 自転車安全整備士合格
    • 2003年 Barnett Bicycle Institute Master Mechanic 3.0 Certified

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